The story of "LIFE"

第 04 章「開戦」
第 03 節「人生の師」

第 08 話
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朝食後、ファラと打ち合いを済ませたノイは、博士に王宮まで同行して、サウスウエストタウンへ向かった。

この町には騎士たちが私的に通うトレーニングジムがあり、勤務中の鍛錬だけで物足りない者たちが非番に訪れて汗を流している。

ところが近年、警備兵がロボットに取って替わられると、ジムに通うなど技の鍛錬に熱心な猛者たちは切り捨てられてしまい、勤勉でも休日は家族と過ごすような、いわゆるスマートな者ばかり重宝されるようになってしまった。

騎士団の方針に不満を持ったり抗議したりするのはいつも熱血漢であり、王国としては彼らを煙たがっていたのである。

ノイはリザブーグに到着後、いち早くジムのオーナーたちから国内の事情を聞き出した。
そしてがらんと空(あ)いているジムに人を呼んでくるから使わせてもらえないかと交渉した。

酒場に出向くと、旧知の者もいれば若い者もいて、皆自棄(やけ)になって酒を飲んでいる。
彼はその内の顔見知りであるレンガーという同世代の男の隣に腰をおろした。

「ああ、ノイか。
まだ魔法使いの護衛をやっているのか?」
「そうだ。
こんな昼間から酒に浸っているとは、驚いたぞ。」
「お前も機械の兵隊を見ただろう。
騎士で栄えたリザブーグも、これじゃあおしまいだよ。」

レンガーは悔しそうに、苦々しげに盃を置いた。

「その剣も腕前も、錆びさせてしまうのは惜しい。
明日になったら訪ねたいのだが、どこに住んでいる?」
「騎士団を追われてから住居を変えたのさ。
西の片隅の、ボロ家(や)にいるんだ。」
「じゃあ、明日の10時に行く。
それまで飲まずにいるんだぞ。」

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