第 11 章「究極の魔法」
第 04 節「ポートルモア」

「みんなは魔法に文字があるのを知っているかしら？」
「読めないけど、あるのは知ってる！」
「実は、私たちの命は、全ての魔法文字を使って表すことができるの。」
「ええーッ！？」
「けれど、全部の魔法文字が分からなければ、命の意味が分からないのなら、誰もが魔法使いの勉強や修業をしなければならないことになる。
その必要はない、と教えてくれた人がいるの。」
「ＬＩＦＥ騎士団の、隊長だ！」
「おしい！
いい線行っているわ。
騎士団の隊長や、私が師匠と尊敬する、シェブロン博士という人よ。」
「シェブロン、博士？」
「そう。
シェブロン先生と、私たち教え子の魔法使いが、戦いの旅の中で見つけた、『究極の魔法』。
これを“ＬＩＦＥ”と呼んでいるわ。」
「らいふ、それって騎士団の。」
「ええ、“ＬＩＦＥ”を護る騎士団という意味なの。」
「そうだったのかー。」
「じゃあ、みんなにもすぐに撃てるようになる、『究極の魔法』を、教えるね。」

少年たちは、声をそろえて驚いた。