The story of "LIFE"

第 13 章「革命機関紙」
第 02 節「あとがき」

第 03 話
前へ 戻る

彼は、皆の前に進み出て、こう言った。

「人生で初めて師を亡くしたな、と思い、師も先師も乗り越えられたこの時を、ついに私たちも迎えることとなりました。
先生が亡くなった後も、そのことを知るまで、創立記念日を目指し、ものすごい力を出して戦っていた。
つまり、『生死不二』なんだなと。
『方便現涅槃』とか、『常在霊鷲山』とか、···先生はずっと霊鷲山にいてくださる。
弟子が求めて集えば、いつでもお会いできる。
だからこれまで通り、これまで以上に戦っていけばいい。
先生は、私が人生最大の凱歌をあげるのを見届けてくださった。
最大の報恩と感謝を以って、今こそ弟子の誓願を果たし抜いてまいります。」

そう声を振り絞るので精一杯だったが、彼は思いの丈を全て語ることができた。

皆、思い思いに感慨が極まって、ただ感涙を抑えながら、会座が進むのを見つめていた。

2023 年 11 月 23 日 (木) 法要に臨んで

前へ 戻る
(c)1999-2024 Katsumasa Kawada.
All Rights Reserved.