第 12 章「八葉蓮華の妙法」
第 05 節「妙法広布の大願」
シェブロンのような青年の数だけ、ヨムニフが現れた。
どんな悪人も、良い時はあったのだ。
“LIFE”の目的は、ヨムニフを出さないことではない。
持っているもの全てを、本性を出させ、その未熟を越えられるのか、敗北してしまうのか、試練を与える。
誰もが直面する、“自分自身”という宿命を、本来願った“LIFE”成就の方向へ、転換できるか否かにかかっている。
他者や環境のせいにする、他力本願な者たちは常に言う。
「誰にでもできはしない、幸運な者だけが成就し、不運な者は不遇に終わるのだ」と。
そうではない。
“LIFE”成就の道を塞ぐ、諸々の思想悪を粉砕せよ。
良くも悪くも、人間を動かしているものは思想であるからだ。
悪しき思想を広める者、悪意の流言、ヘイトスピーチ、人と人との分断、対立を深める行為、感情論、そういった愚行を全て改める必要がある。
それらは恥ずかしいことである、人として情けないことであると、包囲網を形成するべきだ。
かつて猛威を振るい、時に壊滅的な被害をもたらした病原菌やウイルス、寄生虫なども、根絶されれば博物館の標本の中だけの存在となるように。