The story of "LIFE"

第 12 章「八葉蓮華の妙法」
第 02 節「千界の破壊神」

第 10 話
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邪悪なる六芒星の方陣は、すでに北と南東の頂点が“LIFE”の魔法陣で封鎖され、機能不全になっている。

だが、上向きの三角形が二頂点を失っても、下向きの三角形は依然として逆方向魔法陣の効力を持っていた。

オルブーム大陸ランラ族長のロットラムは、リザブーグから連絡を受け、アゴー族長オドニーゾに救援を依頼した。

部族の若者たちを引き連れた二つの部隊が、鬼神の棲息地を物々しく取り囲んでいた。

紫色の鬼たちは、あまりの戦士の多さに始めから怯え、身を寄せ合って拠点の防衛に回る羽目になった。

狂鬼オボドは元々臆病な性格を、狂乱によって威勢よく見せかけていた。

四本の腕に、棍棒、鉈(なた)、鋸(のこぎり)、熊手(くまで)を握りしめて躍り出た。

“LIFE”を込めた矢が一矢(いっし)、二矢三矢と続き、無数に飛来する。

ランラ族は狩猟に長ける人々だ。

オボドは暴れ狂って矢弾(やだま)を打ち落としていたが、ガツン、ガツンと丸石の矢尻が命中すると、次第に勢力を弱め、屈み込んでしまった。

そこへ騾馬(らば)を駆り、アゴー族の男たちが乗り込んだ。

しかし彼らは大切な家畜を敵に接触させたりはしない。

手前で飛び降りて騾馬を戻らせ、自らは騎乗からの勢いで突撃した。

彼らは槍を使う。

立ち上がれない足元から槍で思い切り掬(すく)い上げ、ひっくり返して四つん這いにする。

何本もの槍で組み敷かれると、もはや逃げることも動くこともできず、“LIFE”の魔法陣に捕らわれた。

逃げ散ろうとする子分たちも、広範囲の方陣が発動したことで、皆動けなくなり、うずくまって捕まった。

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