The story of "LIFE"

第 12 章「八葉蓮華の妙法」
第 01 節「師敵対を弔(いぐる)む」

第 06 話
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会議にはナズテインも来た。

陸路、航路を含めたリザブーグ内外の警備・防衛は一切をLIFE騎士団が担っている。

ファラは態勢について詳細に質問した。

「・・・メレナティレにエッダイーグさんの第十一・機械車両部隊、ジスヒルさんの第十二・騎兵部隊が駐屯中。
主な任務は復興。
騎兵グラシロさんの隊が防衛を担当。」

横でフィヲがノートに書き取っていた。

「・・・メレナティレ港からミナリィ港までの航路にヌザルムさんの第六・フルメイル部隊。
近郊の森に騎士長ゼムトさんの隊。」

手書きの地図に騎士の名前と部隊の数字が書き込まれていく。

「・・・コダーヴ市に騎士長ムゾードフさんの隊。
ミルゼオ国境方面に騎士長ダジースカイさんの隊。
ミルゼオ駐屯は衛兵ジスドさんの隊で、フスカ港に拠点を置く。
封印の地ディスマ方面に騎士長ラディオネさんの隊と猛士ウォニエンさんの隊。
西の封印塚に騎士長ルザーリさんの隊と銃士セギウさんの隊。」

フィヲは時々天井を見上げて、誰だったか顔を思い出そうとしている。

「・・・リザブーグ城と周辺を警備長ワヌアスさんの隊。
フォレストリザブルグの砦周辺にラッツピンさんの第七・双剣部隊、バグティムトさんの第八・格闘部隊、レヂョウさんの第九・捕縛部隊、そこにゼネラル=ツテンヴァ。」

するとフィヲが口をはさんだ。

「タフツァさんの砦にはユナーファさんの狙撃部隊、シスキュスさんの剣闘士部隊、ルオミアさんのアタッカー部隊がいるの!」
「そうだった、まだ面識がなくて・・・。」
「ファラくん、よく覚えてるほうよ。」

周囲で笑い声が漏れた。

「リザブーグ~ミナリィ間の陸路にハッボスさんの第十部隊とゼネラル=ムーモラ。
ミナリィ~フスカ間の陸路にウタックさんの第三部隊とゼネラル=ドリュフォス。」
「あ、待って、もう一回!」

聞き慣れない名前だ。
ファラも確認しながら繰り返した。

「後はミナリィからの航路だ。
・・・フスカ航路にレンガーさんの第二部隊。
メビカ領ズマワービ航路にオルグスさんの第四・棍棒部隊とゼネラル=イーゴレー。
ロマアヤ領ブイッド航路にマシンクさんの長槍部隊とゼネラル=ジダッツ。」

思わずフィヲがくしゃみすると、皆笑った。

「・・・ミナリィ港にリョジーヴさんの第十三部隊。
南西の塚にニッドゥイさんの第十四部隊。
それにしても第一部隊から多くの隊が生まれましたね。」
「斥候庶務にあたらせていただいたことが良い経験でした。
現在、斥候はプッゴスの騎馬部隊が担っております。」
「そうだ、全域を駆け巡られていますね、ありがたい!!」

こうして見ると、タフツァが悪魔結社マーラの首領フィフノスを拘束しているフォレストリザブルグの砦が最も厚い警戒態勢になっている。

「先生、フィフノスとの決着は、どのように考えればいいでしょうか。」

師が健在の時には師に教えを求める。
これが正しい弟子の姿勢だ。

「テンギが奪還されたように、フィフノスも魔族が連れ戻そうとするだろう。
危険な術士を野放しにできないから拘束する。
それを逃走させようとする者とは戦う。
更に、君が考えている通り、防衛に徹するのではなく打って出るのだ。」
「各地で相当数の魔族を討ち取りました。
二度と戦闘に立てなくなった敵の術士も多いです。
残るはテンギ、神獣マナゾイフノ、逃亡中のホッシュタス、ヨムニフ、魔皇帝グルゴスではないでしょうか。」

一筋縄にはいかない相手ばかりである。
個々に撃退するか。

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