The story of "LIFE"

第 11 章「究極の魔法」
第 07 節「ルング=ダ=エフサ」

第 05 話
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村を狙っているのだろうか。
あるいは通り過ぎて行くだけか。

としたら、どこへ向かっているのか。

夜営に強い人々だ。
洞窟内にいれば心配ないだろう。

夜が明けるまで待ってもいいが、交代で休めそうにもない。

避難誘導を終えてゼストが合流した。

「ノイさん。
馬で囮(おとり)になろうか?」
「数が数だ。
奴ら戦闘ともなれば悪魔ほどに獰猛だろう。」

その時、バサバサと一匹が舞い降りて来た。

ノイが躍りかかるが速いか、胴を突かれた黒龍はノックバックして転がった。

二匹、三匹と降りて来た。

ヘルドが槍で落とす。
ゴアが剣で薙ぐ。

騎馬のゼストは弓矢の達人だ。

地上の三体を素早く射貫き、空の二体を射ち落とす。

敵も総勢となった。

ヘビのように腹で土の上を這い回り、砂埃を巻き上げて視界を遮るものもいる。

ダンゴムシのように丸くなって転げ回るものもいる。

翼を振り回して気流を乱すものもいた。

一体倒し、二体倒してもキリがない。

ヘルドの槍が掴まれて、体は宙に放り上げられた。

ノイは竜の背に乗って駆け上がり、ヘルドを捕食しようとする個体を撃退する。

次の個体が急降下でノイを狙う。

ゼストが矢を放つ、二体、三体と撃ち飛ばす。

ゴアは戦場から離れた所にキャンプファイアを起こした。

照らし出された地上は、空は、まだ数えきれない竜族が犇(ひし)めく恐るべき光景だった・・・。

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