The story of "LIFE"

第 11 章「究極の魔法」
第 07 節「ルング=ダ=エフサ」

第 03 話
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ルング=ダ=エフサ上空では、魔法が効力を失ってしまうことから、合成獣の類(たぐい)は飛来しない。

しかし竜族は増えた。
少女エナにも脅威と感じられたのだ。

学校から帰ると、まだ明るいので庭に出て、ノートを開いた。

ノウ婆がシェブロンの魔導書を板書で講義してくれたページである。

彼女自身の手による“LIFE”の魔法陣は、スペクトルを帯びて美しかった。

しばらくぼーっと、見入っては微笑んだ。

ハッ、と思い出したように、エナは周囲を見回す。

木の枝を見つけて拾った。

「家族とおうちを守らなくちゃ・・・!!」

こうして、夕暮れ時までかかり、自宅を囲う大きな“LIFE”の魔法陣が、いびつながらも描き上げられた。

それは正方向へ巡るように、キラン、キラン、と淡く七色の光を発していた。

エナはまた微笑んで、玄関の前でも振り返った。

「シェブロン先生!
“LIFE”って、本当に素晴らしいですね・・・!!」

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