第 11 章「究極の魔法」
第 05 節「レボーヌ=ソォラ」
直(ただ)ちにテビマワへ本陣衛から百人が派遣された。
同行するデグランに攻略を託す。
「ヘビの食を断つのよ!
あのまま巨大化されたら市街も危ないわ。」
ヤエがはじめに見た頭から数えて三頭目がテビマワを襲っているという。
巡査隊から電話が入った。
ゴーツである。
『魔具職人ハイボン、奇術師ヨンド、怪人ラモー、呪師フラハが目認されました!
エサを与えているようです。』
『魔族に生き物を!?』
『有翼獣も元は野生動物ですから、そうなります。』
『ひどい反“LIFE”だわ・・・!!』
『ピスムさんとワダイルさんに教えていただいた魔法陣を打ち込めば、おおよその正体が分かるでしょう。
今、遠隔狙撃を試みています。』
『ありがとう、また連絡を取りましょう。』
モアブルグの外れの森に身を潜め、魔法銃士ワーツが“LIFE”を込めたバズーカ砲を放つ。
硝煙の尾を引いて魔法弾は直進、四頭目の首を突き破り、七色の閃光を伴って爆裂した。
「倒したか・・・!?」
木の上に立って、テヴァーンが双眼鏡に見入っている。
「もう一砲行くか!?」
「ま、待て!
・・・うわぁっ、復元した!!」
ギロリと睨まれ、方角を特定された。
二人は一時待避を余儀なくされることになった。