The story of "LIFE"

第 11 章「究極の魔法」
第 05 節「レボーヌ=ソォラ」

第 03 話
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夜、モアブルグの厩(うまや)に馬を返して、ピスムとワダイルが巡査隊本部を訪れた。

背の高い戦士リブンが二人を待っていてくれた。
司令室で迎えたゴーツは、半日以上に及ぶ騎乗の労をねぎらい、コーヒーを勧めた。

魔法銃士ワーツ、スナイパーのノッグルが街の巡回警備中だった。

魔法忍者テヴァーンは敵の動向を探って潜行中である。

「ロマアヤの奪還、リザブーグ・メレナティレの開城も、お見事でしたね。」
「魔法使いムヴィアの子息ファラさんがLIFEの主力として戦われました。
ここにもいらしたフィヲさんが、目を見張るご活躍でした。」
「そうでしたか!
タフツァさん、ソマさんもご無事で?」
「はい。
お二人とも大きなものを背負われています。
ソマさんにはビオムに滞在していただきました。」
「つい先日、ビオムで大規模な戦闘があったようです。
ソマさんがバリアで村を守られ、闘神ヱイユも参戦したと聞きます。」
「お二人とも大変だったことでしょう。
ソマさんはヱイユさんの静養も兼ねていたのに・・・。」
「交易ルートの情報によれば、そこには魔法使いムヴィアがいた、といいますが、真相は不明です。」
「そんなことが・・・!?
ですが、今は“LIFE”広令(こうりょう)の時。
ムヴィアがLIFE守護に現れたとしても不思議ではありません。
私たちはリザブーグでファラさんフィヲさんが解き明かされた“LIFE”の魔法陣をお伝えするため、ここへ来ました。」

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