第 11 章「究極の魔法」
第 05 節「レボーヌ=ソォラ」
教育立国へと生まれ変わったレボーヌ=ソォラは活力に満ちていた。
ソマとヤエが立ち上げた、“LIFE”を基調とする教育理念、及びその機関が、見事に機能しているからだ。
帰国したサウォーヌの五人は、まずモアブルグとの連携を行うことにした。
スヰフォスが万感込めて命名した「本陣衛」も、「都兵」だった頃とまるで性質を変えていた。
彼らは「LIFE騎士団・本陣衛」と名乗り、その戦い方、裏付けとなる思想までよく探究した。
シェブロンの著作を学び合う場が定期的に持たれていたのである。
市民は教育・防衛といった重要課題に進んで取り組んだ。
学者と研究者ばかりだったアミュ=ロヴァも、今ではテビマワ方面に牧場、ザベラム方面に林業が発達し、拠点間の輸送業が栄えた。
一次産業、二次産業に従事する者の子がアミュ=ロヴァの魔法学園に学ぶという大きな流れができつつあった。