第 11 章「究極の魔法」
第 03 節「ビレッジビオム」
ソマは魔法使いの資質を持つ少女たちに“LIFE”の実相を示さなければと考えていた。
いずれ全ての魔法を習得して、実際に“LIFE”を発動するに違いない。
そう信じているからである。
「こうよ。
・・・フィナモ、ズーダ、ドゥレタ、ググ。
パティモヌ、ザイア、クネネフ、テダン。」
火、土、水、風の四属性と、熱、磁、冷、電の亜流四属性が交互に並ぶ。
外周の虹が描かれた。
「すごい、キレイ・・・!!」
恍惚となるメユウ、涙を流すリーシャを見て、ソマは胸が熱くなった。
「誰の生命にも具わっているのよ。
更に。
・・・インツァラ、グルガ、ロニネ、ゾー。
テティムル、ドファー、メゼアラム、トゥウィフ。」
爆、滅、抗、重の現象と、奪、変、喚、衝の作用が交互に配される。
内周の虹だ。
「これが“LIFE”・・・!!」
「最後が重要なの。
ファラ君が悩んで、フィヲちゃんが見つけた文字。
十六の魔法文字を制御する、オペレーター文字。
一点集中の『フアラ』、結合させる『フィヲ』、増幅の『ファイエ』や複数起動の『アズィム』、そのどれでもない空(くう)が、この文字『ゼエウ』よ。」
完成された“LIFE”は七色に輝き、背後が透けるような青になった。
「澄んだ青空に架かる二重の虹。
これが“LIFE”の実相(すがた)。」