The story of "LIFE"

第 11 章「究極の魔法」
第 02 節「フォレストリザブルグ」

第 07 話
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神獣マナゾイフノが起こした衝撃波によって、アーダ諸共吹き飛ばされたヱイユは、辛うじてアンチ・トゥウィフのロニネで身を護り、しばらく北東へ流された。

アーダが飛翔の自由を取り戻すと、その背に掴まって体を起こした。

「あんな巨獣を使うのか・・・。
しかも人智を具(そな)えているようだ。
奴らからすれば、人智を越えた『神』といったところか。」

アーダが怒りの声で同調する。

赤紫色の雲はリザブーグ東方から上空へ立ち昇(のぼ)り、悪天候を招いているように思われた。

風が反時計まわりに渦巻いている。

南のほうから生暖かい空気の流れが全身を撫でていき、ヱイユは鳥肌が立った。

その風に乗って、西のほうからやって来る、渡り鳥の群にも似た一団は、黒翼をはためかせた悪魔の大群に違いなかった。

「奴ら、どこから沸いて来やがる・・・!?」

全ての敵を相手にしてはいられない。
大挙して一体どこへ向かうか、目的を突き止めて阻止するのみである。

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