The story of "LIFE"

第 11 章「究極の魔法」
第 01 節「オルブーム」

第 02 話
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エレメンタルの勢力が増大する。
火は燃え上がり、水は渦巻き、風は吹き荒れ、土は鉱石や金属を剥き出しにした。

どれ一つ、操ることはできなかった。
炎を消そうにも、ザンダのパティモヌやザイアは飲み込まれた。

“LIFE”の盾で防ぎながら本体を叩くしかない。

ゼオヌールの宝剣で斬り込む。
ベナイザの杖と激突し、火花が散る。

火のエレメンタルがザンダを包みにかかる。
アンチ・フィナモのバリアを張って上へ逃れる。

今度はエレメンタルを囲うようにして、アンチ・フィナモの攻撃型ロニネを起こす。
収縮させる。

力は強いが負けるわけにいかない。
出力を上げて一点集中まで押さえ込む。

ザンダはそれを丸ごとテティムルで吸収した。
急進して距離を取る。

高電圧で水のエレメンタルを狙う。
電気分解が起こる。

そしてインツァラである。
術士ベナイザが負傷して吹き飛ぶ。

鉱石を、金属を、ゾーで地面に落とす。

勢力を失った風のエレメンタルに至っては、ザンダのテティムルで吸引してしまった。

ドガァが走っている。
ベナイザを追撃するのだ。

ザンダは速度を上げた。

ダメージを負った片腕を押さえ、杖を取り落としたベナイザの首をドガァが咬む。

恐怖の絶叫が響き渡る。

そこへ刃のない宝剣で強撃した。

頭部が喰い千切られたと錯覚した女術士は、気が狂ったように転げ回り、のたうち回った。

「二度と出てくるな!」

ベナイザを囲む大地に“LIFE”の魔法陣が浮かび上がると、この世のものと思えぬ断末魔の金切り声が耳を劈(つんざ)いた。

フィヲは交戦中の仲間には個別のバリアを張っている。

このスクリームは敵の耳だけを痛めつけることとなった。

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