The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 70 話
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テンギの移送に失敗したLIFE騎士団は、次なる作戦を展開していた。

タフツァが築いた防衛拠点の守護である。

敵の主要人物がいる所は標的にされる。
今回の一事を見て、死守すべきリザブーグに首領を拘束する危険は明らかになった。

際限もなく飛来する敵は、一体どこから遣わされるのか。

各地の防衛にあたる人々と、敵の本拠地を追ったファラの一行、そして師直々の指令によってテンギを押さえ込むヱイユ、新たな“LIFE”の若芽を守り育むソマ。

差し向けられる刺客とて、無尽蔵ではない。

果てしなく思われた死闘にも、必ず最後の決着の時が訪れるに違いない。

旧王城のバルコニーに立って、シェブロンはスヰフォスに語った。

「私はまだ戦わなければなりません。
ヨムニフが暗躍する限り・・・!!」
「先生!
あなたは青年時代、ラオンジーウ先生を護りに護られました。
今度は若い弟子たちに、次代の命運を決める戦いの一切を託されるべきです。
代わりに、未来万年までの物語を、綴り残していただきたいのです。」
「もう一度、原点に帰って、このリザブーグに“LIFE”の子弟を育てましょう。
そこにまた、悠久にして永遠の物語が生まれることになるでしょう・・・!!」

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