The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 69 話
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ヨムニフが進み出た。

「ホッシュタスはまだか。」

黒ローブで顔を隠した、ひ弱そうな術士が、か細い声で答えた。

「黒龍を遣わした。
じきに来るだろう。」
「フィフノスがLIFEの小僧に捕えられている。
ここへ連れ戻せる者はないか。」

異界師アムゾイルが手を挙げた。

「手酷くやられたな。
他の者には手に余ろう。」

不敵な笑みを浮かべ、席を立って行った。

「愛弟子が死んだらどんな顔をするか、実に見物だ!」

哄笑が広がった。

「・・・テンギはどうする?」

ミュネフィが高笑いした。

「ヱイユにやられているんだろう?
アイツを差し向けよう。」

神獣マナゾイフノがバルコニーに身を起こし、飛び立って行った。

「あたしはソマとかいう小娘を連れて来よう。
ここで拷問だね、キャハハハッ。」
「それは名案だ!」
「輪姦にしろ、死ぬまで甚振(いたぶ)れ!」
「最期は火炙(あぶ)りがいいぞ!!」

悪鬼どもが舌嘗(したな)めずりした。

「オルブームにガキどもがタカっているな。
誰か行かないか?」

霊媒師ドマノク、精霊師ベナイザ、幻界師イノイ二スが意を示し、立ち上がった。

ロールウェールの失笑が漏れる。
ガトレーンと黒騎士の総勢が立ち上がった。

ぞろぞろと退席する人列は、数十分にも亘(わた)った。

「・・・これで“LIFE”は終わったな。」
「リザブーグ落城が楽しみだわい、クワッカッカッ!」

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