The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 55 話
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「おっと、お前に進む道はないぜ。」

人の姿に戻ったヱイユが立ち塞がった。

「ここで何をしている?」

ホッシュタスは怒りを露(あらわ)にしたが、不意に逃走を試みた。

「そっちも道じゃない。」

攻撃型ロニネのバインドが、稲妻の如く術士を捕らえる。

「ふ、ふわぁぁぁーーー!!」

恐怖と苦痛に顔が青ざめた。

「なんだ、お前、声が出るのか。」

ヱイユの手元に球体が起こり、ホッシュタスの魔力を奪いながら膨張していく。

それが空に向かって上昇し、被術者の頭上に浮かぶ。

「バルーン」と呼ばれる発動法である。

「気絶するまでそうしていろ。」

ヱイユは“LIFE”の魔法陣にホッシュタスを閉じ込めると、次なる標的を探し飛び立った。

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