The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 40 話
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早朝、大きな根菜を両手に持ったソマが、無邪気な笑みを湛えてキャンプに帰ってきた。

ヱイユは大きな水瓶を抱えている。

「おはよう、これでスープを作るわ!」
「お二人とも木の上にいるのが分かりましたよ。」
「ごめん、心配かけて。」

ヤエが迎える。
ベーミラも手を振っている。

デグランは果物の入ったかごを持って来た。

「偵察を兼ねて周囲を見てきました。
親切な住人のかたからいただいたものです。」

賑やかな笑い声と炊煙をあげて、朝食の準備に取りかかる。
ヱイユは根菜を洗い、ソマは鍋に湯を沸かした。

ヤエとベーミラがキノコを採ってきた。

調味料を用意するのがデグランの仕事だ。

この光景に、馬の世話をしながらノスタムが言った。

「あなたたちならば素晴らしい世界を作るでしょう。」

同調するように馬が元気な啼き声をあげたので、皆で大いに笑った。

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