The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 27 話
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バミーナが小竜リールを抱えて来た。
首に封の付いた手紙が結われている。

「おねえちゃんの文字で、“LIFE”の緘(かん)がしてある。
なかなか愛情を感じるね。」

これは魔法陣の構成まで知っていないと解けない。

「わたしはだーれだ!?
一文字書けって、これかッ!」

単純に「フィヲ(結合)」の魔法文字で開いたので、少年は笑い転げた。

「わたしの竜って何だよ、あれっ、飛んでるのがそうかな・・・!?」

リールが元気いっぱいに呼ぶと、黄色の竜、緑の竜が空で円を描くように舞った。

「やること早いな・・・。
みんな、行こう。」

船の乗員は人選してワリヒの集落へ向かう。
ナーズンとバミーナが護衛にあたることになった。
オルブームの全部族と、ロマアヤとの国交樹立を目指す。

ザンダはドガァにまたがり、ベリオング、ポートル、ダッツを連れて、フィヲの竜が導く方角へ行進を開始した。

仲間意識からか、他の竜族に襲われる様子はない。
しかし魔族の妨害があるようだ。

ファラのニムオーも来て、フィヲの竜を軌道の外側で援護しているのが見えた。

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