第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」
時に無軌道な天体が運行を乱して、他の星に衝突し、生い茂る生態系を破壊した。
“LIFE”の軌道を逸脱した個体が、「エンド・オブ・ザ・メソッド」を引き起こす。
世界は深い苦悩と悲しみ、絶望に埋没する。
しかし“彼”は、再び人々の中へ分け入って寄り添い、立ち上がるまで行動を共にした。
“LIFE”への揺るぎない信頼から発する不断の励起が、異(い)の苦(く)に喘(あえ)ぐ人々に再建の力を呼び覚ます。
一人立ち、二人立つ。
力強い“彼”の歩みが行進となって、もう一度、大地を潤し、天上の音楽となる。
星星が瞬き、子供たちの瞳も輝いた・・・!!
幾度となく試練が生命を脅(おびや)かす。
“負けるな、受けて立とう”という声が聞こえてくる。
“そうだ、負けるか”と、応えて立つ人々が後に続く。
こうやって“LIFE”はつながってきた。
我が生命に連なる無数の“LIFE”を、私たちは決して、裏切ることなどできない。