The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 10 節「“LIFE”の一法とは」

第 05 話
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古代魔法グルガをディスマに封印して、その術士たちを処刑・追放したリザブーグ王国と、復讐のため地下社会を形成した人々。
テロリズムと武力鎮圧の応酬。

繰り返されるばかりで解決のない、負のスパイラル。

“彼”は諸国を見聞(けんもん)するにつけ、『なぜ』『どうすれば』と問い続けた。
時に苦悶し、立ち尽くし、逃げ出しそうになった。

無数の悪魔が“彼”を蝕(むしば)もうとし、心を破壊しようと苛(さいな)んだ。

それでも“彼”は、問い続けることをやめなかった。

問うとは一体、誰に・・・!?

自身の“生命”に。
他者の“生命”に。
宇宙の“生命”に。

ある時、ただ一つの考えが、願いが、誓いが胸奥(きょうおう)から湧き上がり、やがて“彼”の全存在を高みに引き上げた。

・・・“LIFE”・・・!!

“彼”は歓喜し、躍り上がり、言葉を発した。
友を求め、語り合い、手を取り合った。

人と人とが分かち合える、無上の喜びは、やがて輪となって広がり、大地を潤し、星星に瞬きを与えていった。

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