The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 09 節「本有(ほんぬ)の発現」

第 13 話
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ファラの熱意に長老は心打たれた。
考え込んでいたが、しぶしぶ助言を与えてくれた。

『いかに部族が争っても、若い者どうしは曳かれ合うことがあるようでな。
・・・ここからアゴーへ嫁いだ娘がおる。
ワリヒと直接の関わりはないが、同盟のタウサーとアゴーが対立しているのだ。
ワシから何かしてやれなくても、あなたならばアゴーに敵意なく迎えられるだろう。』

そう言って、今はアゴー領に住むワリヒ族の女性宛に、姉妹から手紙を書いてもらえるよう、手配してくれたのである。


その頃、村の門で術師を見張っていた人々が騒然となった。

樹上から舞い降りた翼人たちに、エモラヒをあっという間に連れ去られてしまったのだ。

聞き付けてファラが飛び出す。

皆、血相を変えて指差す先は木々の上だった。

とっさにファラはヴィスクとラナシーヴを喚(よ)び、二手に分けて追跡させる。

「みんな、よく村を守ってくれた、ありがとう!
あとはぼくの仲間に任せて、休んでほしい。」

これまで森に翼人などいなかった。
動揺していたし家族に危険と安否を知らせたかった。

駆け戻る村人たちを励ましながら、ファラは召喚した魔獣たちの眼を追っていた。

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