The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 09 節「本有(ほんぬ)の発現」

第 08 話
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ファラがラナシーヴを紹介して、時に獣の鳴き声や身振りを真似て見せたので、ワリヒの若者はカラカラと笑った。

働き者の風格を湛えて先導してくれている。

彼を探して来たのだろう、遠くから若者が三人ほど駆け寄った。

すぐにファラを紹介する。

「皆さんの大切な森を守るため、マーゼリアから来ました、ファラです。
よろしくね!」

意味は分からなくても、その元気な声、明るい笑顔、自身を指差す身振りで、すっかり気に入られたようだ。

『ファラ、ようこそ、ようこそ!』

早くも名前だけは覚えてもらうことができた。

仲間の一人が自分の腹を叩きながら何か聞いている。

すぐにそれと分かって、少年は「お腹がペコペコだ、たくさん食べたい」というジェスチャーを見せると、全員が声を出して笑っていた。

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