The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 06 節「輪廻の支配者」

第 06 話
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タフツァの指揮の下、警備長ワヌアスはリザブーグから南方を除く5つの方角へ部隊を出した。
以南はミナリィ攻略の布陣をそのまま生かす形となっている。

ルアーズとアンバスが引き返し、ジシューやズンナーク、リルー、オオン、メッティワ、そしてラゼヌターとコダリヨンも騎士たちと出会い、城へ戻っていった。
特にファラとフィヲは、疲れを感じながらも、かなりの早足で舞い戻った。

ついに師シェブロンを孤島から助け出し、リザブーグへ迎えることができたのだ。

そんな中、サザナイアだけがまだ見つからなかった。

彼女はミルゼオ国に近い森の中で、小型の巡回ロボットを見つけたのである。

「あれではすぐに終わってしまう。
少し追跡すれば、仲間がいないかしら・・・。」

巡回兵には決められたエリアがあり、その外側まで行くことはない。
ある程度の範囲をぐるぐる回っているのだ。

隣接するエリアとの連絡地点には、ロボットが収集した情報を受け取ってメレナティレへ伝達する機体が存在するはずである。

個々の機体はランダムに動いているのではなく、タイマーがセットされた時間に、決まった場所で情報を受け渡す。
つまり、仮に相手がいなくても、この巡回型ロボットは近隣エリアとの境に到達すれば情報を渡そうとするだろう。

現に動いている機体があるのだ。
完全な単独動作であるのか、受け渡し場所に別の機体がやってくるのか、サザナイアはどうしても確かめておきたいと思った。

ルアーズやアンバスが近くにいれば一緒に行動しただろう。
しかし彼女は、夢中になってかなり飛ばしてきてしまったことに気が付いた。
やむなく一人で追跡する。

経験的に、半径5メートルを越えて接近した場合、こちらが倒れるまで攻撃されることになる。
倒すことは簡単だが、手掛かりを失ってしまう。

十分な距離を取って後を追った。

特別何もなく、40分ほど経過した頃だろうか。

冷静な彼女も、ハッと声を上げそうになった。

そこは戦闘があったと思われる地点で、地面がえぐられて大きな段差ができていたのだ。

巡回ロボットは、その地形にはまって動けなくなった別の機体にデータを転送し、元通りの軌道へ帰って行こうとしたが・・・。

ストン・・・!!

華麗な剣線による過不足のない力で、機械兵の急所が打たれて分断された。
そしてもはや動かず、部品となって転がった。

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