The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 03 節「帝都の暴政」

第 12 話
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ウェポンブレイク、アーマーブレイクを主戦法とするLIFE騎士団は、橋の上でも川の中でも猛攻し、徐々に敵を後退させていった。

「住人には危害を加えない。
メレナティレからリザブーグを分離して守るために来た。」

そこここで繰り広げられる応酬の中、熱烈に弁を揮(ふる)って説得を試みるLIFE騎士たちの姿があった。

「出発するまでは味方だったじゃないか!
それが、どうして帰国を拒むんだ!」

王国騎士たちは人間らしい表情を失っており、言葉も発することなく、ひたすら剣を繰り出してきた。
かつては王国に属し、訓練のため彼らと剣を交えることも多かったLIFE騎士たちにしてみれば、どうにも腑に落ちないことがある。

王国騎士たちが戦闘力を落としているようなのだ。

演習を怠っているのだろうか?
機械兵が主流となっているからだろうか?

あるいは彼らが弱くなったのではなく、自分たちが強くなったのか。

ウタックは顔見知りの相手に当たって、挑発のつもりで怒鳴りつけてみた。

「世間知らず、恩知らずのカザロワに仕えて、心だけじゃなく腕まで腐っちまったか、ああ?
黙ってねえで、一発撃ち込んできたらどうなんだ!?」

彼が強突を捻じ込むと、以前ならかわされるか、必ず受け返してきたその相手のボディに、もろに入ってしまった。
ドシン、と橋の上に倒れ、あまりの威力で体がバウンドした。

「おい!
手ぇ抜いてんじゃねえよ!
立て、おら立て!!」

痙攣して起き上がれない相手の頬に平手を食わして腕を引き上げ、肩に担いだウタックは、今来た方へ引き返し、男を介抱した。

「何とか言ったらどうなんだ、ええ?
王国騎士は一体、どうしちまったんだよ。」
「・・・。
う、ウタック・・・。」
「おお、おめえ・・・。」

先とは様子が異なっている。
むしろ彼がよく知っているその男の雰囲気が戻ってきた。

「気をつけろ・・・、ホッシュタスという術士、人の心を操るらしい・・・。
ゲホッ、ゲホッ。」
「ああ、ああ、わるかった、やり過ぎたよ。
お前だから遠慮なく撃ち込んだのによ。
・・・ホッシュタスか、みんなにも伝えておくぜ。
しばらく休んでろ。」

ウタックが戦線に駆け戻った時、城門の中から3基の砲台が運ばれてくるところだった。

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