The story of "LIFE"

第 10 章「無量義(むりょうぎ)」
第 03 節「帝都の暴政」

第 11 話
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「タフツァさん、大変です!
前にも、両側の森からも・・・!!」

第六部隊のヌザルムが覚悟を決めて、進路を阻む機体へ向け、馬車を向けさせた。
マシンクの第五部隊が続く。

「邪魔くせえ奴らだぜ・・・!!
叩き潰してやるっ!!」

サーベルを引き抜き、馬車から駆け降りたのは第三部隊のウタックである。
部下も皆続く。

これを見て、レンガーの第二部隊も飛び出した。

「ウタック!
我が隊が盾となろう。」
「へっ、怪我するんじゃねえぞ!」

多くの敵を引き受けてくれたので、残る部隊でリザブーグへ急ぐ。

左前方の森の中に3体を見つけるや、今度は第九部隊のレヂョウが隊列から離れた。

「我が隊にお任せください!」

しばらく行くと、ズシン、ズシンと足音を響かせながら、見たこともない巨大な機体が姿を現した。

ヤエがタフツァに言う。

「サウォーヌ全員で戦います。
お急ぎください。」
「ヤエさん頼みます、どうか気をつけて!」

河川の上に大きな橋がかかっている。
先の大型ロボットはここのガーディアンだったらしい。

ついに城門が見えた。

すると、今度は王国騎士の群れが、門を押し開いて、次から次へと現れ、こちらに襲い掛かってきた。

「望むところだ、LIFE騎士団の戦いを見せてやろう!!」

ラッツピンの第七部隊、バグティムトの第八部隊が前衛を引き受けた。

「リザブーグの騎士よ、お前たちに勝ち目はない!
LIFE騎士団に降れ!」

うおおおお、と敵方の怒声が上がり、衝突するも、ラッツピンたちの見事な双剣戦法、バグティムトたちの素早くも重厚な体術の前に、王国伝統の騎士団はドミノ倒しの如く崩れていった。

川に落ちた者を助けるため、第一部隊のナズテインは自ら飛び込んで敵兵を抱え、岩場へと運ぶ。

そうした姿を見てもなお、水上戦をしかけてくる者がいた。

「望むところだ!
邪心は完膚(かんぷ)なきまで砕いてやる!!」

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