The story of "LIFE"
第 10 章「無量義(むりょうぎ)」の詩
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一つの宇宙における
始まりにして終わり

生命にとって
住むべき大地はなく
泳ぐべき河海はなく
呼吸するべき
大気もない

ダイナミックに収縮する空間
いつ終わるとも知れぬ
エネルギーの暴発
元素の結合
物質の形成

一つの大地
一つの惑星が
誕生するまで
実に数限りない
変化また変化の連続

広大な宇宙に
“生命”という奇跡が
起こるまで
何度も何度も
繰り返される試行

そしてようやく
活動を始めた“生命”が
幾千万の形態を現し
千差万別の生を具して
この世に
生まれてきたことの意味を
短くまた長い一生の内で
刻み止(とど)めては
再びの生を待つ

“LIFE”の一法より
生命の生成生滅
宇宙の森羅万象は
事(こと)起こる

すなわち
フィナモ、パティモヌ
クネネフ、ドゥレタ
ズーダ、ザイア
テダン、ググ
ロニネ、トゥウィフ
テティムル、メゼアラム
ゾー、ドファー
インツァラ、グルガ

善悪、敵味方
ありとあらゆる人間
また動物

相争い、破壊し合った
古い時代は過ぎ去って
人は“LIFE”という
根源の一法に巡り会い
その広大にして無辺なる
“不変の願い”を初めて知る
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