The story of "LIFE"

第 09 章「無尽(むじん)」
第 02 節「所具(しょぐ)の法性(ほっしょう)」

第 13 話
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汗が滴っている。
魔法使いとの応戦ならばもっと見えていて、落ち着くこともできた。

物理攻撃を主体とする剣士との、初めての死闘だった。

「剣で、ロニネが破られるんじゃないかと思った・・・。」

女兵士が気遣ってくれている。

「ありがとう。
その女(ひと)は危険だわ。
わたしに任せてください。」
「せめて、キャンプ・ファイアの近くまでは護送しますよ。」

バーミナたちは車を飛ばしてくれた。
フィヲが滑走した方が少し速いが、ロールウェールから目を離すわけにいかないので、同乗していった。

もうすっかり暗くなっている。

進むにつれ、ファラが起こしたと思われる炎が見えた。

ガトレーンは、片膝ついて、剣を杖にしているようだ。

「助かりました。
・・・じゃあ、明かりをお願いね。」

運ばれてきたロールウェールは、捕縛を解けば鎧を破損してしまっているので、恥らう気持ちからか解こうともせず、ほとんどふて腐れたように座り込みながら、ガトレーンの方を見守った。

フィヲからみて不気味なのは、彼女が場から離れている間、ファラに再度敗れたと思われるガトレーンが、笑みを浮かべていることだ。

「・・・ふふ、ふ・・・。
役者は全員揃ったな。
照明も。
・・・では、始めるか・・・!!」

すっと懐(ふところ)から超小型の爆薬を取り出したガトレーンは、それに火をつけ、なんとテンギに向かって投げてしまった。

バチン、バチン。

先の落雷によるショックで倒れていたテンギは、頭を振りながら、手の平で目を抑え、まだ青ざめた顔で、ついに起き上がった。

「ふははははっ、ロールウェールよ、愚かなLIFEどもの最期を見届けようではないか!」

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