The story of "LIFE"

第 07 章「展転(てんでん)」
第 03 節「古都の防塁(ぼうるい)」

第 06 話
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悪魔結社マーラの勢力図が塗り変えられたことにより、LIFE騎士団の配備にも変更が加えられた。

南方のモアブルグへタフツァが赴き、今回のレボーヌ=ソォラ入り以来の味方である巡査隊や、その代表者・戦士ゴーツらと再会したことで、彼らの作戦参加を得られることになった。

これまで巡査隊との共同作戦的にモアブルグの守護にあたっていたラッツピンの第七・双剣部隊と、マシンクの第五・長槍部隊は別の任務を帯びることとなる。

まず、少数民族地帯カーサ=ゴ=スーダの守護にあたっているレンガーの第二部隊、ヌザルムの第六部隊に、第七部隊が合流する。

更にアミュ=ロヴァから南方、中立自由市国ミルゼオとの国境付近の守護にあたっていたオルグスの第四・棍棒部隊とバグティムトの第八・格闘部隊に、第五部隊が合流となった。
彼らは国境より少し北上した地点に駐屯する。

今後のミッションの焦点となる、テビマワ~ザベラム間の守りは最も厚くし、レヂョウの第九・捕縛部隊、ウタックの第三・サーベル部隊、ハッボスの第十・大刀部隊を配備する。

ここへ、ヤエを除くサウォーヌの4人、すなわち飛び道具使いのピスム、舞踏剣士ベーミラ、格闘パフォーマーのデグラン、爆薬使いのワダイルが、引き続き参戦となる。

アミュ=ロヴァの守護は旧都兵が引き受けてくれた。
元々、内衛士団の補充メンバーとして訓練されていたのが、ザベラム調査中に全滅した隊と軍事裁判にかけられたルヴォン及びギュバの隊へ人員が取られたため、最終的に古都の守護に残った50人ほどのメンバーが、現在LIFE騎士団に加わっている。

軍師スヰフォスは彼らに、新しく「本陣衛」という名を贈った。
最も重要な戦地を守る者、という意味である。

「君たちも、まだお会いしたことのないシェブロン博士が戻られたならば、その本陣へ馳せ参じて、どのような困難な試練をも、その武勇を以って勝ち越える将となり卒(=兵卒)となってもらいたい。」

その彼らを組織し指揮を執るのは若いナズテインだ。
第一・斥候庶務部隊がそれぞれの戦場を駆け巡って情報の収集、伝令を行う。

ソマとヤエはLIFEを志願する老若男女の市民たちに魔法を教えたり、傷ついた兵をともに救護したりと、次代のアミュ=ロヴァへの幅広い人材育成を担当する。

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