The story of "LIFE"

第 06 章「使命」
第 03 節「総力戦」

第 20 話
前へ 戻る 次へ

アミュ=ロヴァ軍が性急にもテビマワへ総攻撃をかけたことで、LIFE騎士団は彼らと連携を取る必要がなくなった。

当初の通り、悪魔結社マーラの脅威から人々を解放すること。
そして無謀な侵攻に出た衛士たちの退路を確保しておいてやりたい。

司令官スヰフォスは入国前、第二・第六部隊に東の国境付近の守りを、第七部隊に南方の守りを命じていた。

他の部隊はひとまず、内衛士団の後方支援策となる。

「戦場での守護は闘神ヱイユに任せよう。
我々は遠くテビマワを包囲して内衛士団の退路を守り、追撃を阻み、マーラの出入りを防ぐ。」

明日はいよいよ作戦が始まるのだ。

“LIFE”に目覚めた彼らも、元は好戦的な性質を持っている。
戦場に立つ者に特有の功を急ぐ気持ちは、LIFEと指導者シェブロンを守るためにも生かされてくる。

目指すものが立身出世だけならば、それは自身や家族といった小さな次元に終始してしまう。
しかし、万人の生命の尊厳性である“LIFE”を実現するために振るう剣は、すでに小我(しょうが)を越えているのである。

まず攻撃主体の戦法を持つウタックの第三・サーベル部隊と、ハッボスの第十・大刀部隊はアミュ=ロヴァ側に潜伏して、テビマワからの追撃があれば粉砕するよう命じられた。

次にオルグスの第四・棍棒部隊とバグティムトの第八・格闘部隊には、マーラのミルゼオ侵入を防ぐ任が与えられた。

マシンク率いる第五・長槍部隊は第七部隊と行動を共にし、ザベラムからモアブルグへの侵入を防ぐ。

最後にレヂョウの第九・捕縛部隊は、危険な任務であるが、テビマワとザベラムの中間地点に隠れ、もしマーラの往来があれば、捕虜としてアミュ=ロヴァへ連行すること、更に首領級の動きが確認されれば交戦せず、追跡して詳しく報告するようにと付け加えられた。

密偵組織サウォーヌの協力が得られれば第九部隊の作戦に加わってもらうことになるだろう。

本営はアミュ=ロヴァに置き、ナズテインの第一・斥候庶務部隊とスヰフォスが待機する。

またスヰフォスは、ソマの動きについて、シェブロン博士の直弟子であり、本人の意思を尊重しなければならないと語った。

前へ 戻る 次へ
(c)1999-2024 Katsumasa Kawada.
All Rights Reserved.