The story of "LIFE"

第 06 章「使命」
第 02 節「春暁(しゅんぎょう)」

第 07 話
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後団の5部隊の長が集まり、会議が始まった。
第六隊から順に、盾で戦うヌザルム、両手にショートソードのラッツピン、格闘家のバグティムト、捕縛の達人レヂョウ、大刀使いハッボスと、総司令官のスヰフォスである。

第一部隊長ナズテインもキャンプの見張りに立った。

スヰフォスは今度も、具合の悪い者はいないか、車に酔った者はいないかとまず聞いた。

彼は部隊長たちを心から信頼している。
たとえ何か問題があったとしても対応できていることは知っていた。
しかし、総司令官として隊員一人一人を気に掛けることが大事であると、若い部隊長たちに示しきっておきたいのだ。

一通り応答し合った後で、レヂョウ部隊長が話し始めた。

「後ろから追っ手があるようで、それとなく足止めをしながら来ました。」
「なに!?
すると、メレナティレか・・・。」
「軍隊ではないらしいです。
わたしが遠くから見たところ、一人ではないかと。」
「単独か、・・・ううむ、それにしても不気味だな。
騎士か、魔道士か?」
「黒い鎧に身を包んでいます。」

総勢80名から成るLIFE騎士団に、たった一人で敵対しようというのか、味方しようというのか。
ミルゼオ国内は安全だと考えていた彼らにとって、背後に迫る謎の人物の存在はストレスになる。
いっそ、会って話ができないだろうか。

「第九隊が残って、捕らえてまいりましょうか。」
「敵と分かっておればそうしてもらいたいのだが、先に真意を確かめてからにしよう。
LIFE騎士団の目的は戦闘ではないからな。」

各部隊長と隊員は似た者が多かった。
戦法の上でも、常に行動を共にするため、互いの性格までよく分かっていた。

敵の有力人物を誘い出し、生け捕りにして、相手の戦力を削ぐのがレヂョウらの得意とする戦法である。

「待てよ、城下町で、ツィクター殿のご子息が戦っていた相手も、黒っぽい鎧だったな。」

ハッボスがこう言い出すと、皆口々に、そうだ、あいつじゃないか、と騒いだ。

「ボルフマンか、それがな、彼の鎧は藍色がかっていたが、追っ手のほうは、真っ黒なんだ。」

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