The story of "LIFE"

第 06 章「使命」
第 02 節「春暁(しゅんぎょう)」

第 06 話
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午後5時、後団が到着した。

前団の時と同じように、御者は馬と馬車を曳いていき、隊員たちはテントを張った。
彼らはすぐ調理に入り、夕食を取ることになっている。

部隊長が会議から戻った前団各隊は、買出しを終え、これから訓練に入る。
元々血気盛んな部隊長ウタックは、訓練においても鬼のようだと評判されていた。

すでに山間の市は暗くなっている。
各自がランプを持って、山に入る隊、川へ降りていく隊など、他の宿営者の迷惑とならぬよう、それぞれ場所を取った。

実際の戦闘も、明るい時間ばかりとは限らない。
消火用水・要員を置き、木にランプを掛けたり、火を焚いたり、地面にランプを置いたりして、打ち合いを始めた。

午前中の訓練では体力トレーニングも行うが、夜はこのように剣や武器の稽古に充てる。
一対一で、あるいは二対二で、三対三で、と連携の練習なども行うのだ。

無刃の軍刀で戦う特攻隊がウタック率いる第三部隊である。
打つも守るも丈夫な剣一本で戦い、攻撃は身一つでかわさなければならない。

「総当りで最も多く勝った者は俺が相手になってやる!
俺を負かした者が次の部隊長だ!」

彼はノイと同年で、39歳になる。
まだまだ気持ちが若く、気迫で圧してしまうので、彼一人と隊員三人で打ち合っても負けなかった。

この部隊長のやり方で、彼らが最も対戦回数が多く、決着も早かった。
皆、ウタックを恐れていたし、訓練はキツかったが、誰も恨んだり逆らったりはしない。
日々強くなっていく手応えによって、部隊長を信頼しているのである。


持久戦に優れるのはレンガーの率いる第二部隊だ。
ウタックの部隊のような速攻には向かないが、オーソドックスな剣と盾による騎士の戦法で、一人一人がしぶとくなかなか倒れなかった。
このような訓練は、実戦形式でも筋力が鍛えられる。

全ての隊が、6人の隊員と部隊長から成り、レンガーはウタックのように試合を見ていて最後に手ほどきを与えるタイプではなかったので、7分戦を行った。
つまり、全員が敵どうしという想定での打ち合いである。

文字通り、前も後ろも、右も左も敵であり、木や岩などの自然物の陰に隠れるなどしながら、一対一の戦闘を繰り返す。
誰かと共同で一人を討つようなやり方はできない。
不利な場合はひたすら逃げ回り、全力戦に持ち込める場所を選ぶ。

こうして、部隊長のレンガーが合図をするまで戦い続けた。

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