The story of "LIFE"

第 06 章「使命」
第 01 節「断崖と絶壁」

第 05 話
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「あなたは!?
闘神ヱイユ・・・!!」
「よく知っているな。
お仲間のルアーズさんから、手紙を預かってきた。」

そこには、リザブーグ王国の内乱で、LIFEの一行とともにイデーリア大陸へ亡命しなければならなくなったこと、サザナイアとアンバスには、約束通りの半年後、合流して二人で来てほしいということが書かれていた。

「ついにメレナティレが動き始めたのね・・・。」
「王都は遷(うつ)され、新メレナティレ王政に逆らう者は、弾圧されたり、追っ手が差し向けられている。」
「ルアーズ・・・。
無事でよかった。
私も、すぐに向かいます。」
「俺はこれからアンバスさんに会いにいくが、時期はいつ頃と伝えようか。」
「6日後、フスカに着くよう、出発するわ。」
「親元から連れ出すようになってしまったな。
すまないが、アンバスさんが来るまで、フスカ港で待っていてくれ。
それから・・・。」

少年ファラに戦闘での立ち回りを教えた師、彼女にとっても剣術の師であるスヰフォスの居所を知らせておかなければならない。

「あなたの師であるスヰフォス学師は、リザブーグでLIFE一行に協力して、職を失っていた元王国騎士たちを訓練してくださった。
学師にも危険が迫らないよう、帰国をお願いしてある。
すでにこちらへ引き返す馬車の中だろう。
彼にはミルゼオ国へリザブーグの動向を伝えていただこうと思う。」
「先生なら適任でしょう。
高齢ですので、戦場に立っていただくわけにはいきませんが、軍師としての宰領は右に出る者がありません。」
「学師に育ててもらった元王国騎士たちは、『LIFE騎士団』となって、近々レボーヌ=ソォラの内乱を収める役目を帯び、北上してくることになる。
その時はこのビオムを拠点として、いろいろ世話になるかもしれない。」
「分かりました。
旅立つ前に、皆に話しておきます。
スヰフォス先生がいらっしゃれば、万事、上手くいくでしょう。」

ヱイユが用件を済まして立ち去ろうとすると、サザナイアが呼び止めた。

「闘神ヱイユ、聞きたいことがあるの!」

彼はあまり長居したくなかったので、振り返らず、横向きで応じた。

「剣と魔法を極めたとして、どこまで世界を救えるかしら・・・?」
「現地でルアーズさんや、新しい仲間たちが教えてくれるさ。
俺は北で生み出された悪魔どもを食い止めておく。
あなたの戦いに期待しているよ。」

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