The story of "LIFE"

第 05 章「宿命」
第 02 節「“LIFE”を継ぐ者」

第 04 話
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とっさに、動けなくなったロボットの背後へ隠れると、3発ほどのランチャーを受けて大爆発を起こした。
上体と下体が分離して転がっていた機体も巻き込まれた。

爆風だけならロニネで防げるが、ミサイル自体が飛んできたら破られてしまうだろう。

それを見て少年は思いついた。
発射される前に両腕を落として、自滅させてしまおう。

覚えたばかりのインツァラを、ロボットの右手に1発、左手に1発、立て続けに爆破させた。
機体は両側から大破して飛び散った。

ファラの背後へ、兵士の一人が襲いかかった。
振り向きざまにガントレットの肘(ひじ)から一撃入れ、フルアーマーの胸部が壊れて落ちた。

素早く胸元へ無刃刀を突きつける。
兵士は武器を捨てて逃げ出した。

遠くから銃剣で撃っていた隊長は、弾を切らして剣先で突進してきた。
ファラは相手が銃剣を握っている手を狙って強撃し、取り落とした所をインツァラで武器破壊してしまった。
この男も戦況の不利を見て逃走していった。

4機目が動き始めた。
鋭利な金属の棘(とげ)を持つ槍で、こちらへ踊りかかってくる。

ロボットと力比べをするのは愚かだ。
かわそうとした瞬間・・・。

槍の先から魔法銃が撃ち出された。
人間が込めた魔法を、ロボットが使うらしい。

『あぶない・・・。
トゥウィフが込められていたら、やられるところだった。』

万が一、放つ魔法をロボットが選択できるように組み込まれていたら・・・。
ファラは魔法銃をかわすのにロニネを頼り過ぎるのはやめようと思った。

「大地よ、力を貸してくれっ!」

足元から緑色の魔力が起こって、少年の体に集まってくる。
次の攻撃は待っていられない。
彼はエネルギーを吸い上げながら、ロボットをくるくると回転させて10メートルほど上昇させ、そこから上下反転させて、地面に叩き落としてしまった。

地面は土でも、着地に上向き攻撃型ロニネを敷いて強化していた。

「わはっ、すごいことをするわね・・・。
判断が速いこと。」

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