The story of "LIFE"

第 04 章「開戦」
第 02 節「時の覚醒(かくせい)」

第 13 話
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「お昼まで2時間くらいあるから、マーケットに案内するわ。」
「わぁ、とても楽しみです!」

区画整備された町は初めて訪れる者には分かりづらい。
しかし慣れてしまえばそれぞれの区域が実によく機能していて住みやすくもなるものだ。

リザブーグ城下は4つの町から成り、城を真ん中にして、北東(ノースイースト)・南東(サウスイースト)・南西(サウスウェスト)・北西(ノースウェスト)に位置する。
どの町にも居住エリアと工場とマーケットがあって、隣町まで行かずに事足りるのだが、若者などは店を使い分けて買い歩いていた。

一行が滞在するのは「サウスイーストタウン」である。
ここは最も大衆好みの町といえた。

酒場には昼間から酒を飲む男たちの姿がかなり見られる。
演奏なども行われておらず、大声で騒ぐ感じではない。

書店と食堂があるが、午前中なので客はまばらである。
その隣には武具屋が続き、先はずらりと機械関係のショップが並ぶ。

「ぼく、大きな町で買い物をするのは初めてかもしれません・・・!!」
「手頃なバトルワンドが見つかるといいわね。」

夜になればライトアップされる店内も、窓からの光だけで営業されている。
柄の長い武器類は斜めに張られた板に杭(くい)を打ち込んで水平に展示してあった。

杖の棚の前には三角帽子をかぶった一人の魔法使いらしい老人がいて、二人が入ってきたのでちらと振り返って見た。

「おお、ファラよ。
ここに来ていたか。」
「あー!
スヰフォス先生・・・!!」

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