The story of "LIFE"

第 04 章「開戦」
第 01 節「憎悪の対立」

第 12 話
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次々と明らかになる悪魔結社マーラの計画だったが、ソマとヴェサの解読作業は続いた。
どんなに恐ろしいことが書かれていたとしても、目を背けるわけにはいかない。

二人は冷静さを取り戻してアミュ=ロヴァへの報告文書を起こしていった。

多くは「合成獣」の生成方法や失敗例などの記述と図説であったが、ソマはある時、「機械の設計図」を目にした。
幼少の頃から技師トーハの仕事を見てきた彼女にとって、これは身近なものでもある。

「メレナティレの機械兵団は、銃器だけでなく、魔法も使っていたわよね・・・。」
「ああ。
フスカの港で、博士が倒したのもロボットだったし、おれが祠で戦ったのも同じやつだった。」

リザブーグ王国と、古都アミュ=ロヴァが主導する魔法都市国家レボーヌ=ソォラは、長い歴史の中で対立していた時期もある。
15年前の事変で、暴君による専制が長引けば、それを大義として侵攻しようと考えていたのがアミュ=ロヴァだった。

元々、剣と機械技術に長けたリザブーグは魔法を恐れており、数百年の昔に最も危険な古代魔法グルガを封印したのである。
当時レボーヌ=ソォラは国内の危険勢力を葬り去るという目的で一致したため、封印のための魔法技術を提供した。

ただ古くから現在に至るまで、リザブーグの軍事力増強に警戒していることには変わりない。

暴君が滅んで、一時王宮まで失ったリザブーグ王国が、国王の権力を制限するために憲法を定めて一部共和制を取り入れたことは、周辺の国々からも歓迎された。

それから15年、旅の一行LIFEを襲った機械兵、人間の姿をした精巧なロボット、魔法使いの関与。

技術者に見せるまでもなく、「設計図」はザベラムの生体実験とリザブーグの機械技術を融合して作り出された、何らかの「兵器」のものだと分かった。

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