The story of "LIFE"

第 04 章「開戦」
第 01 節「憎悪の対立」

第 06 話
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タフツァは頭部に傷を負った。
血がしたたっているのを見て、ヤエとソマが駆け寄り、手当てをしてくれた。

「ありがとう。
・・・二人とも、彼らを悪く思ってはいけない。
“LIFE”については、何も知らないんだ。
そればかりか、憎しみという『毒』が深くまで入って、本心を失っているようなものなんだよ。」

「あれが、名誉職にあるレボーヌ=ソォラの高位魔法使いの、本性なのです・・・。」
「なんて人・・・!!
・・・私たち、どうしたらいいの?」
「僕は大丈夫だ、彼らを追うよ。
みんなは引き続き、巡査隊の人たちに同行してほしい。」
「そんな!
タフツァばかり危険な目に遭わせられないわ!!」
「リーダーとして、僕が博士から託されているのは、皆を危険にさらすことじゃない。
だが、僕自身としては、行かないわけにはいかないんだ。
それに、巡査隊の動きに加わることは、決して保身ではないんだよ。」


『心配いらない、俺がついている・・・。』

風のざわめきだろうか、この時ソマには、幼い頃に親しかった、懐かしい声が聞こえたように思えた。

立ち上がったタフツァは、歩き始めた。
ソマは止めなかった。
ヤエは、彼女自身の決意とともに、タフツァを見送ることにした。

「タフツァさん!
杖を・・・。」

魔法剣士である彼女は、タフツァの杖に魔法を込めると、深く一礼して、彼を送り出した。

「私はアミュ=ロヴァへ戻って、自分の立場をもう一度確かめてきます。
今、私にしかできないことがあると思うのです・・・!!」

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