The story of "LIFE"

第 04 章「開戦」
第 01 節「憎悪の対立」

第 03 話
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背後を閉ざされたタフツァは、この恐ろしい地下室で、敵の首領と初めて対面した。

ラモーは、それが果たして本当の姿かどうかは別として、確かに人間の姿で彼の前に現れ、話し始めた。

「キミがLIFEの中心者、シェブロンの愛弟子、タフツァ君というわけか。
話は聞いているよ。
他の者はみんな逃げたが、敵の主要な術士の一人を消せるんだ、こんな機会はまたとない・・・。」

ラモーはこう言うと、一面に放り出されていた鉄の檻を激しく揺り動かしながら、最初に見せた姿より二回りもあるかと思われる巨体に変化した。

自らの体を対象に、このような魔法を発動させることこそ不気味であったが、タフツァは顔色一つ変えることなく、戦うことを意として見せた。

『ドファーでは本来、自身と掛け離れた姿へ変化することができない。
つまり、あの巨体も、先の小柄な姿も、全部、怪人ラモーが持つ一面であることは確かだ。』

他の者なら、全く異なる二つの姿を見せられて、それらが同一人物の異なる側面であるなどとは、思いも及ばなかったに違いない。

タフツァの場合、知識から入って、それを実戦の場で検証し、経験として積み重ねていくタイプであると言えるだろう。

しかもそれは、時として見られる、知的欲求だとか好奇心だとかを満足させて終わるような、いわば自己満足の知識ではなく、物事の本質という“普遍”を正しく究明しようとする、真摯な探求から得た所のものらしかった。

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