The story of "LIFE"
第 03 章「彷徨(ほうこう)」の詩
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一つの時代は 終わりを告げた

朝になれば いつも
決まって地平を照らしてくれた
あの 温かなる日は
一体 どういうわけだろうか?
今日は 姿を見せてくれなかった

彼は まるで
虹を求める少女のように
両手を広げ 暗い道に迷いながらも
忘れ得ぬ 優しい顔を探し歩いていった

あのひとは きっと
この道の彼方で
僕を待っていてくれるにちがいない

この道!
あまりにも険しい 茨の道
吹雪の鳴り止まない 厳冬の道
悪魔に付け狙われる 戦いの道

剣よ おお電光よ!
お前たちも ともに見るがいい
夜明けを嫌う 過去の亡霊どもから
我らの 一筋の道を取り戻す
いつ終わるとも知れぬ 猛き闘争を
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