The story of "LIFE"

第 02 章「連動」
第 02 節「機は熟さず」

第 17 話
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「ノイ、お前は今すぐ、シェブロンのところへ助けに行くがいい。
ガキとツィクターはおれさまの相手をしてもらおう。
それから、ムヴィア。
お前だけ、特別に国王と会わせてやるよ。
あの小僧を助けに来たんだろ?
・・・そうは言っても、選択の余地はないがな!!
さあ、その通りにしてもらおうか。」
「図に乗りおって・・・!
ツィクターさん、奴の言いなりのようですが、私は博士のもとへ行ってきます。
・・・ここを、お任せしてよろしいですか?」
「ああ。
ノイくんも気をつけて!
きっと、また会おう。」

ノイは皆に一礼すると、階段を駆け下りていった。

「ハッハッ!
お前はどうする、ムヴィア!!」
「奥にヱイユくんがいるんでしょう?
それに私は、『ディ=ストゥラド』と決着をつけにきたのよ。
・・・望み通りに。」

こう決然と言い放って、彼女はゆっくりと夫の方へ近づいた。

「ソマちゃんと、・・・この子をお願いします。」
「分かっている。
必ず、君を超えるほどの魔法使いに育てよう・・・!」
「その剣に、魔法を込めておきます。
・・・貸して。」

彼女の手元がパッと輝いて、一つの魔法が剣に宿った。

ほどなくして、王の間の扉が、重重しく開き始める。

「・・・パナ、ありがとう。
行っておいで。」
「パナさん・・・!!」
「待っててね。
すぐヱイユくん、戻るからね。
・・・そうだ、これ、あげるわ。」

少女の手に、「髪飾り」が渡された。

やがて、暗黒の扉の向こうへとパナの姿は消え、すぐにヨムニフが二人を遮った。

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