The story of "LIFE"

第 02 章「連動」
第 02 節「機は熟さず」

第 15 話
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「地下で博士が戦われている。
役目を果たさずに、ここで敗れるわけにはいかない・・・!!」

ノイは真正面から勝負を挑む覚悟でいた。
そして、怪物の突進よりも少し早いタイミングで城門に右の踵をかけると、相手の「兜」目掛けて一直線に飛び掛っていった。

一方、ツィクターたちはすでに、「魔導兵」による襲撃の第二波を撃退して、王宮前広場まで達していた。

ところが、固く錠をかけられた門はびくともせず、いかに突破するかが問題となった。
「LIFE」に降っている数十名の兵士たちも、皆口々に「城門は固く閉ざされている」と言っていた。

「こんな時、『トゥウィフ』や『インツァラ』の術士がいたらいいのに・・・。」

パナもさすがに城門は壊せないらしい。
トーハが「ダイナマイト」を爆破させてみたが、だめだった。

すると突然、ツィクターが叫んだ。

「みんな、ここはあぶない!
中からすごい振動が伝わってくるぞ。
・・・急いでさがるんだ!!」

突如、城門が破られたかと思うと、今度はそれを踏みつけるようにして、巨大な怪物が姿を現した。
ノイが飛ばされてくるのを、ツィクターが受けとめた。

「なんてバケモノだ!
・・・ノイくん、大丈夫か!?」
「・・・ええ。
しかし、剣が奴との隙間を作っていなかったら、一瞬で潰されているところでした。」

見ると、怪物の頭部には、確かにノイの剣が突き刺さっていた。
渾身の一撃だっただけに、かなりのダメージを与え得たようだ。

「こ、小僧め・・・!!」

多少弱った怪物を尻目に、トーハはノイに駆け寄って体を気遣うと、「電撃の剣」を手渡した。
ノイは戦意を示して立ち上がった。
ツィクターも、ほとんど無傷である。

「シェブロン博士が地下で戦っておられるのです。
ヱイユくんも、どうやら『ディ=ストゥラド』に捕らわれているようで・・・。
ここは私がお引き受けしますので、どうか、先に行って二人をお願いします!!」

すると、「警戒兵」と「魔導兵」の仲間が数人、ノイの助太刀を申し出てきた。

「加勢いたします。」
「奴の動きを封じてみせましょう!」
「強敵を見ると、血が騒ぐのです!!」

トーハも「鉄甲兵」の一部に手を加えて、彼の「一団」を形成していた。

「見たか!
これがわしの『LIFE』だ。
ノイさんに助太刀しよう。
・・・これより先は、ツィクターさんとパナさんにお願いする他あるまい。」
「分かりました。
ソマちゃんは私と一緒にいらっしゃい。
力を貸してほしいの。」
「うん。
わたし、えいゆくんをたすけるわ。」
「博士なら、そう簡単に敗れることはない。
まず、国王の間へ向かおう。
・・・これは一刻を争う戦いだ。」

鋼鉄の魔人をノイたちに任せて、ツィクターと幼子を抱えたパナ、そして少女ソマは、王宮の二階へと進んでいくのだった。

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